
宇宙のはじっこで、小さな星にもっと小さな星がぶつかりました。 小さな星は、もっと小さな星のかけらになって、飛びちっていきました。 その中に小さな星のかけらの三姉妹、ラララとリリリとルルルがいました。 三人は手をつないだまま、真っ暗な宇宙に放り出されました。 宇宙はシーンと静まり返り、ただただ心細く、名前を呼び合いながらただよっていました。
ところがある日、上のお姉さんのラララと、下の妹のリリリははるかかなたに素敵な星を見つけ、とうとう飛んでいってしまいました。 リリリは一人ぼっち。
その時です。 リリリは、遠くにかすかに輝く青い星を見つけました。 とてもきれいなその星に一生懸命に飛んで近づいていきます。
でもリリリは知りませんでした。 その星には、目には見えない空気があり、そこにつっこんだ瞬間に、燃えあがって消えてしまうことを――。
はかなくも美しいながれ星の一生を描いたお話。

三姉妹がそれぞれに幸せになったと思うのでホッとしました。最後まで美しく、ロマンティックなファンタジーだったなと思いました。
絵もお話と凄くマッチしていて、お話の世界をより素敵にしてくれていると思います。 (lunaさん 30代・ママ 男の子10歳)
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