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さまざまな流派の人気落語家10人の噺を、古典新作おりまぜ1冊ずつ絵本にする企画で、落語と絵本、ふたつの文化のコラボレーションを、たっぷりと楽しんでもらえるシリーズです。とある都市の人気ゆるキャラ「モモリン」を巡り、いばりんぼうの市長さんが大失敗を…! 人情味と笑いにあふれた一作です。高座が常に満員御礼の落語家・立川志の輔師匠の噺を、イラストレーターのいぬんこさんがユーモア豊かに描き出しました。

表紙をみたとき、個性の強いファンタジー?と思ったのですが、そうではありませんでした。
このモモリンは、架空の生きものではなく、中に人が入っているゆるユルキャラなのです。
そのゆるキャラの被りものを興味半分で被ってしまったのが市長。
そしてなんと!ファスナーがかんで、脱げなくなるのです。
市長は超多忙!どうする!?
たぶん、「必死だった…」その一言でしょうが、その姿が、あまりにもかっこわるくて、かっこいいのです!
偉い市長だからこそ、この勇気に感動しました。
土壇場こそ、その人の本質が見える。
人のこころを動かすのは、見た目とか完璧さではないのです。
こころ温まる素敵なおはなしでした。 (しゅうくりぃむさん 40代・ママ 女の子11歳)
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