
穂高順也さんの「よるの……」シリーズ第2弾。 今回の舞台は「洋服屋さん」です!
昼間はワンピースやドレスなど、おしゃれな商品を扱う普通の洋服屋さん。 夜になると一旦店じまいして、そのあとずっとずっとよる遅くに、「よるのようふくやさん」が始まるのです。
訪れるのは、へんてこなお客ばかり。 最初にやってきたのは、にわとりを育てているおじさん。 「ねこに おそわれても、へいきな ようふくを にわとりに きせたいのですが、 そんな ようふく ありますか?」 なんと、難しいリクエストですが……よるのようふくやさんは、 「それなら、こちらは いかがでしょう?」 持ってきたのは……なんと、ペリカン!?
こんな風に、次々に「へんてこ」なお客さんがやってきて、ようふくやさんも、「へんてこな」ようふくをご提案していくのです。 へんてこ、へんてこ続きですが……みんながとっても楽しそうに、どんどん幸せになっていくから、不思議! そして最後には、「えー!!」と驚くオチまであって、ワクワクと楽しい気持ちで本を閉じることになるでしょう。
読み終わったら、お子さんと「どんなお洋服がほしい?」なんて話し合ってみるのも、楽しいかもしれません。 私は……? 仕事が驚くほどはかどる服と、料理があっという間に出来上がる服と、気が付いたらお部屋がピカピカになっている服が、ほしいです……。
(洪愛舜 編集者・ライター)

おしゃれな洋服や、きれいなドレス、すてきなアクセサリーがそろっている、まちの洋服屋さん。ところが、夜になって店じまいすると、そのお店は真夜中にまた始まります。そのお店にやってくるのは、変なお客さんばかり……。

すごいキャラクターの店主!
まずひるの洋服屋さん。豹がらの派手な感じのお化粧の濃いマダム?絵本にはあまりないタイプの主人公です。
それがかえって新鮮でした。
そして、夜になると不思議なお客さんが続々と。
色々ナンセンスながらも、ユーモアあふれて面白い品物が登場します。
そして、文章の言い回しに
なったとかならなかったとか・・
というどっちか知らない!よという曖昧さがまた面白いなと思います。
夜の店主は、昼の店主のスーツを被っているとは。
最後の最後まで面白い絵本の展開で今までにない新しさを感じました。 (Pocketさん 40代・ママ 女の子14歳、男の子10歳)
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