
おや? 森の中で、こぐまのまあすけが、自転車に乗る練習をしているようですよ。どれどれ。
「ふらふらふら…がっしゃーん。」 「ふらふらふら…がっしゃーん。」
あぶなかしくって見てられない。まあすけは張り切っているのにね。見かねたやぎのおじさんが、まあすけにぼうしをくれます。
「すぐ じてんしゃに のれるように なる ふしぎな ぼうしだよ。」 「へえー、ほんとっ。ありがとっ。」
そんなすごい帽子なんてあるのかな、なんて思っていると、まあすけはすいすいすい……すごい!? その時、風が吹いて帽子が飛んでいってしまった!どうする、まあすけ?
「自転車に乗れるようになりたい!」 そう思いながらも、怖がっていたり、うまくいかなくて嫌になっていたり。そんな子どもたちがたくさんいるはず。でも、まあすけがマイペースに頑張る姿を見ているうちに、不思議と心の緊張がほぐれていくようです。すっとんきょうな表情がいいのかな? それもあるけど、まあすけの素直な心が伝わってくるんですよね。魔法もかかっちゃうはずなのです。最後にちょっとだけお兄ちゃんになったまあすけにも、心が温まります。
馬場のぼるさんの「くまのまあすけのえほん」シリーズ。こんな愛らしい作品があったんですね。新しい出会いに嬉しくなっちゃいました。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

自転車の練習をするまあすけ。だけど、上手に乗れません。そんなまあすけを見ていたやぎのおじさんが、ぼうしをくれました。そのぼうしをかぶると、まあ、ふしぎ! すいすい自転車が乗れるようになりましたが…。やりたいことにマイペースに取り組むまあすけの姿は、子どもの姿そのものです。どこかとぼけたまあすけの表情が愛らしく、子どもから大人まで、読めば心がほっこり! 親子での読み聞かせにもぴったりな絵本です。

自転車の練習をするまあすけですが、なかなか上手く乗れません。
そんなまあすけに、ヤギのおじさんが、かぶるとすぐに自転車に乗れるようになる帽子をくれます。
ところが、帽子は風に飛ばされてしまいます。帽子を追いかけているうちに、いつの間にかまあすけは、スイスイ自転車に乗れるようになっていました。
他のことに意識が向いて、大成功!
自転車練習中のごりすけくんに、帽子を譲ってあげる優しいまあすけ。
まあすけが、自転車に乗れるようになったのも、ほんとに帽子の不思議な力のおかげだったのかしれませんが。。お話の続きのごりすけくんの練習の様子が気になります。。 (ピーホーさん 30代・ママ 女の子3歳、女の子1歳)
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