
のほほんと ジタバタしながら進んでいく人生の道。 ちょっぴり「しみじみ」してみませんか?
雨の日も風の日も雪の日も、笑みを浮かべてその日を受け入れ、道ゆく人を温かく見守る道ばたのお地蔵さん。 日本人は古来より、お地蔵さんの慈愛に満ちたまなざしにしみじみしながら、今日を癒し、明日を迎えていたのかもしれません。 盛岡育ちのネイティブモリオカン・高橋拓が描く世界には、そんな「しみじみ世界」にくらすお地蔵さんを見守り役に、お化けやタヌキ、キツネやネコにカラスたちが、おとぼけ顔で次々に現れます。生きていれば嬉しいことと同じほど、嫌なことや後悔も満載。眼の前の道を真っすぐ進んでいたはずが、気がつけば堂々めぐりのぐるぐる道、突然の分かれ道、とんでもない坂道に遭遇したり……ジタバタしながら進んでいく人生の道。 この本ではそんな毎日を、「通り道」「迷い道」「やっぱりこいの道」「わが道」の4つにわけて、私たちが時に陥ってしまうネガティブな気分や、浮かない気持ちを癒してくれるのにぴったりな絵を集めています。 そこに添えられた短い言葉に思わずニンマリ。「うんうん、分かる」「そうかもしれないな」がきっと見つかります。大きなお世話と言われそうな説教臭さもなく、のんびり書かれた大らかなメッセージには、日々の疲労や悩みをゆるめてくれる、ほどよい癒しの湯気がたっています。 頑張りすぎで心の強ばることもある現代人。いつもおそばに置いて欲しい、しみじみ地蔵さんが道あんないしてくれる、心の休憩本です。
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