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しばわんこの和の行事えほん

しばわんこの和の行事えほん(白泉社)

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この本をかくして

この本をかくして

  • 絵本
文: マーガレット・ワイルド
絵: フレヤ・ブラックウッド
訳: アーサー・ビナード
出版社: 岩崎書店 岩崎書店の特集ページがあります!

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作品情報

発行日: 2017年06月21日
ISBN: 9784265850563

小学校低学年から一般
A4変型判・32ページ

この作品が含まれるテーマ

みどころ

「ばくだんが図書館にあたって、町は燃えてしまった」

こなごなになった本、焼けてしまった故郷。
無事だったのはただ一冊、ピーターのお父さんが図書館から借りていた、赤い表紙の本だけ。
敵に追われて町の人びとは旅立ち、ピーターとお父さんも、その過酷な旅路に加わります。

冷たい風と雨にさらされ、夜は身を寄せ合って道端に眠り、何週間も歩き続けたピーターたち。
しかしとうとうお父さんが力尽き、倒れてしまいます。
最後にピーターが託された、鉄の箱。
中にあったのは、戦火を逃れたあの、赤い表紙の本でした。

「ぼくらにつながる、むかしの人たちの話がここにかいてある。おばあさんのおばあさんのこと。おじいさんのおじいさんのまえのことまでわかるんだ。ぼくらがどこからきたか。それは金や銀より、もちろん宝石よりもだいじだ」

過酷な旅もまだ道半ば。
自分の荷物さえ運ぶのがやっとなのに、鉄の箱を持っていくことなどできるでしょうか?
みなが置いていけと諭すなか、しかしピーターは一冊の本のため、代わりにみずからの荷物を捨ててしまいます。

そんなピーターの前に立ちはだかる山々。
かならず本を守るとお父さんに誓ったピーターも、ここにきては悟らざるをえませんでした。
本を持っていては、山を越えるのはむりだ、と──

戦争によって失われる大切なものについて描いた一冊。
”命”。
もちろんそれは、戦争が奪う最も尊いものです。
しかし、この作品で特に描かれるのは、日本という国においてはあまり実感のわかない「あるもの」。

それは、”民族のルーツ”です。

「図書館がばくはつしたとき、本はみんなこっぱみじんになった。ページのかけらがひらひらと空にまいあがって、ふぶきのようだった」

イラストを切り取って、それらをはり合わせ、独特の陰影と立体感を演出している本作。
それに加え、上記のシーンをはじめてとしたいくつかの場面では、実際の本のページの切れ端が、画材として使用されています。

こなごなにされ、本としての意味をなくした紙片。
風に舞うそれらを集めようとして、手をのばす人。
なすすべなく、ただ呆然と見上げる人。
手の中に舞い落ちた紙片を、悲しげに見つめる人。

暴力によって歴史が一瞬で失われてしまった巨大な喪失感と、それに対し手を伸ばすことしかできない圧倒的な無力感とが、読者の胸を押しつぶします。

『この本をかくして』、原題は「The Treasure Box」。
「宝箱」を意味するそれは、お父さんがピーターに託した赤い表紙の本を収める、鉄の箱を指しています。
自分の民族の歴史、ルーツについて、それが失われるという実感は、多くの日本人にとって実感の乏しいものではないでしょうか。
ピーターのお父さんが、金や銀、宝石よりも大事だといった宝もの。
そんなお父さんの気持ちを通して、民族の歴史やルーツが持つ価値や、それの根付く土地で生きることの意味に、想いをはせてみるのはいかがでしょう。

(堀井拓馬  小説家)

この本をかくして

この本をかくして

出版社からの紹介

戦争の爆撃で町は燃えてしまった。図書館にも爆弾が落ちて本がたくさん燃えていった。
しかし、ピーターのお父さんが借りていた本は燃えずに残った。
ピーターのお父さんは「宝物を守らなきゃ」と言って、その本を鉄の箱に入れて、仲間たちと町を逃れた。

お父さんは、ピーターに語った。
「この本には、ぼくらをうんでくれた人びとのこと、おばあちゃんのおばあちゃんのこと、おじいちゃんのおじいちゃんのことが書いてある。
どこからきたか、それは金よりも銀よりも、宝石よりもずっとだいじなんだ」

民族、国の大事な物、誇りとは何なのか。
戦争がすべてを奪っていくなか、大事なものを隠しながら、どうやって引き継ぐのか。
戦争で失われたもの、守ったものを考えさせる絵本です。

ベストレビュー

自分たちの歴史・民俗やルーツを知る大切な本

「僕らに繋がる昔の人たちのことが書いてある。ぼくらがどこからきたか、それは金や銀よりもだいじ」その赤い本が守られて、図書館にピーターが持っていけてよかったなあと思いました。
おとうさんが、ピーターに託して亡くなっていって、ピーターはおとうさんとの約束を守ることが出来てよかったなと思いました。
(押し寿司さん 70代以上・じいじ・ばあば )

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