
ふくろうのおじいさんは、雨降る夜に迷子のひよこに出会いました。 「じいちゃんの おうちに おいで」 と助けてあげるのですが……。 ふくろうのおじいちゃん、とっても心配性。
「ほう……。 こまった こまった たいへんだ」
ひよこがいつかにわとりになったら、早起きだ。 朝が苦手な私でも面倒を見られるかな……
あの子もいつかおかあさんになるかもしれない。 あの子の子どもたちの服も探しておこう……
すてんと転ばないように、そうじもしておこう……
そんな風に、まだ起きていないことをあれこれと心配して、せっせかせっせかと色々と準備していくのです。 その姿はとても滑稽ではありますが……子どもと接する大人たちは誰しも、大なり小なりこのふくろうのおじいさんのような部分があるかもしれないなぁ、と感じました。
この子がのびのびと育つように。 そして、いつか幸せに羽ばたいていくように。
たくさんの「取り越し苦労」をしながらいつも過ごしているのかもしれません。 可笑しいような、切ないような、ちょっと恥ずかしいような。 大人はそんな気持ちにさせられる絵本です。
(洪愛舜 編集者・ライター)

ふくろうじいちゃんのもとに、ある日一羽のひよこが迷い込んできて――MOE読者の心をつかんだMOE創作絵本グランプリ入賞作がついに絵本に!

タイトルに惹かれて、手に取りました。
雨の夜、迷子のひよこを拾ったふくろうのおじいさん。
お家に連れてきたのは良いのですが、いろんなことが心配になります。
「こまったこまったたいへんだ」と言いながら、いろんな準備をするおじいさん。
その様子が、なんとも可愛くて、ほっこりしました。
細かく描かれたイラストも、楽しいです。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子16歳、女の子13歳、男の子11歳)
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