
せかいかえるかいぎが あるらしい──。こんなうわさが、かえるたちの間に広まりました。うわさはかえるのうたう歌にのってどんどん広がっていき、世界中のかえるたちが「せかいかえるかいぎに行こう」と集まります。 会議が始まると「せかいかえるかいぎってなんですか?」「せかいのかえるかいぎだよ」「せかいをかえるかいぎだよ」とかえるたちはゲーコゲコ。そのうち雨がふってきてかえるたちは踊りはじめ、たまごからおたまじゃくしもかえり、さーて、「せかいかえるかいぎ」は何だったのやら! 作者の近藤薫美子先生は、昆虫をはじめとした森の生き物たちを主人公にした作品を数多く発表している絵本作家です。本作品で近藤先生が描くのは世界中のかえるたち。モリアオガエルやアマガエル、カジカガエルにヒキガエル、トノサマガエル、ツチガエル、ヒキガエル、アフリカウシガエル、ヤドクガエル………たくさんの種類のかえるたちが登場し、おはなしだけでなく図鑑のような楽しみ方もできる絵本です。

生きものの描き方が独特の近藤薫美子さん。
何とも物々しい題名ですが、色とりどりのカエルが集まって圧巻、
という印象です。
カエルが大好きな作者らしく、カエル愛を感じました。
世界カエル会議が開かれるということで、世界中のカエルが集まるのですが、
まあ、かしましいこと。
ちょっとした言葉遊びもそこここに。
結局、何の会議か不明というのも、まあ、愉快愉快。
それにしても、カエルって、こんなに種類があるのですね。
意外に本格的に生態も描かれているようですので、
一種の図鑑のように眺めてみるのも一考でしょうか。
小学生くらいから、カエル好きにはいいかもしれませんね。 (レイラさん 50代・ママ )
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