リンは、サンパギータの花を糸でつなげてくびかざりをつくります。それをうったお金で、びょうきのおかあさんに、ごはんをかってかえるためです。ところが、せっかくつくったくびかざりは、ちっともうれません。とほうにくれたリンの前に、くろいふくをきた女の人があらわれて…。まずしくてもさびしくても、力づよく生きる少女、リンと、リンをささえるあたたかい人びとをえがいたものがたり。
ミンダナオ島の物語を、どうして日本人が書いているのだろうと思いながら、著者紹介を見て驚きました。
ミンダナオ島に移住して、酋長にまでなっている方なのですね。
絵も、ミンダナオ島の方、物語は、私のよく知らない島の暮しへの愛情をもって描かれています。
母が死に、独りぼっちになってしまったリンが、これからたくましく生きていくだろうと思わせるラストが感動的です。
島の貧しい人たちの支え合いの姿も、素晴らしいと思いました。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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