
こだぬきのポン吉は化けるのが苦手。 ある日、うまく化けられなくて、お母さんにも甘えられなかったポン吉は、つきなみ山でいじけて丸まって寝てしまいました。 すると、はらぺこのおおかみがやってきて、ポン吉をとびきりでかいコロッケと間違えてガブッ! とび起きたポン吉は、おおかみから話を聞いてまだ食べたことのないコロッケというものを食べたくなります。 それからポン吉とおおかみはそれぞれあるモノに変身?して、つきなみ村の「まっちゃんのコロッケ」屋さんを目指して出発するのですが…?
いじけて尻尾を抱えたまま、すうすう寝てしまうポン吉はまだまだ子ども。化けてもひげとか尻尾とか出てきちゃう。 ぶっきらぼうなおおかみも、本当は人間がこわくてたまらない。 なんだかにくめない2人です。 うまく化けてると思っている2人ですが、読んでる方はちょっとハラハラドキドキしてしまう。
さし絵がとってもユーモラス。 見開きに必ずさし絵が入っていて、絵本から読み物への移行期にぴったりの本です。 おはなしも飽きさせない展開で、最後まできっと一気に読み進めてしまうでしょう。 読み終わったら、きっとほかほかのコロッケを食べたくなりますね。
(山田裕子 小学校司書)

子だぬきのポン吉は、つきなみ山に古くから続く「たぬばけ道場」の跡取り息子です。でも、化けるのがへたで、ひげやしっぽが残ってしまい、毎日怒られてばかり。そんなある日、丸まってふて寝をしていたポン吉の背中を見て、腹ペコのオオカミがコロッケと間違えてかぶりつき・・・!! 無邪気なポン吉と、ぶっきらぼうだけど優しいオオカミ。でこぼこコンビがくり広げる、コロッケをめぐるかわいらしいお話。

たぬきとオオカミのお話です。
二人はおいしいコロッケに魅了され、
コロッケを探しに行きます。
でも人間にばれたら殺されてしまう
そう思った二人は変身します。
たぬきは人間にばけてオオカミは
犬らしくしてみせました。
ほっぺにはりついているセロハンテープ、
これが大きなヒントになります。 (ジョージ大好きさん 40代・ママ 男の子9歳)
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