
昔は60歳をこした老人たちはデンデラ野に、捨てられた......。生と死、過去と現在が、遠野の自然の中で交錯する......。絵本作家はたこうしろうさんが描くはじめての「こわい」絵本!

内容が『姥捨山』に近い感じのものでした。
昔から、多くの地域に姥捨山のような風習があるというのを
この本を読んでいて感じました。
長く生きて、本当なら役立つ経験や情報を沢山持っている筈の老人達を
働き手として役に立たなくなったからと捨てる。
数十年後の自分であることに気付いていないところが、怖いですよね。
それでもほそぼそと生き続ける老人達の儚さ、物悲しさが、
静かに、でも強く感じられました。 (hime59153さん 40代・ママ 男の子6歳)
|