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トンネルの向こうに

作: マイケル・モーパーゴ
訳: 杉田 七重
出版社: 小学館 小学館の特集ページがあります!

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本体価格: ¥1,300 +税

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出版社からの紹介

実在する兵士の話を元にした不思議な物語
第二次世界大戦、戦闘機に追われてトンネルの闇に逃げこんだ列車の中で少年は見知らぬ男から、兵士ビリーの話を聞く。

第一次世界大戦で輝かしい戦功を立てたビリーだが、ある戦闘で逃がしてやった敵がじつはヒトラーだったというのだ。
もしあのとき、ビリーが彼を殺していたら、この戦争は起こらずに済んでいたのか? 

第二次世界大戦が起きなかったかもしれないと言われている、実在する兵士の話をもとにした物語。

ベストレビュー

正義とは何か

 読み終わってからもずっと考えさせられる内容である。一つの決断が、歴史そのものを変えてしまった可能性があったとしたら、あなたはどうするだろう。
 
 戦場で、一人の兵士を助けその男が生き延び、歴史上最悪の大量殺戮が行われるほどの独裁者に変貌していたとしたら。歴史の男の心をさいなみ続けるとしたら。

 モーパーゴは、戦争をいろいろな角度・視点から私たちに考えさせる作品を提供してくれるような気がする。
 
 歴史を考える時にの「もしも……だったら」が、こんなにも恐ろしく立ち現れるとは想像もできなかった。
 
 今回考えたのは、正義とは何かということである。戦争中、無益な殺戮を少しでも避けるのは正義なのか?敵兵であれが、根こそぎ根絶するのが正義か?

少なくとも平時の私たちが正義として考える正義は、戦時の正義とは違う。愛する者を守るために、自分が戦うことで戦争を早く終わらせたいという思いで、戦地に向かった兵士たちの思いを考えさせられた作品だった。
 
 これから戦争作品を読む時には、「正義とは何か」を読む時の一つの軸として加えていきたいと思った。
(はなびやさん 50代・ママ 男の子17歳)

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