
ルブナは、難民キャンプのテント村で、お父さんと暮らしています。 ルブナのともだちは、こいし。 こいしちゃんと呼んで、なんでも話しかけます。 おにいちゃんのこと、生まれた国のこと、戦争のこと――。 しばらくして、ひとりの少年が、テント村にやってきました。 はじめはなにも話さなかった少年でしたが、やがて、ルブナと少年とこいしは、いっしょに遊ぶようになりました。 でもある日、お父さんが大喜びで、住むところが見つかった、ここから出られるぞ、とルブナに告げました。 ルブナと少年とこいしに、わかれのときがやってきます。 世界のどこかにいる、ルブナや少年のようなこどもたち――そんなこどもたちに思いをはせて、読んでもらいたい感動作です。

とうさんと二人っきりでやってきた難民キャンプ。心のよりどころを
小石に託し、唯一の友達にしているルブナです。
そんなルブナが、テント村にやってきた少年アミールと知り合い、
小石を通じてアミールもやっとルブナに心を開き、一緒に遊ぶよう
になりました。そんな矢先、とうさんに仕事がみつかったので、
アミールとの別れが訪れます。一番大切にしていた小石をアミー
ルに譲るルブナは、本当に素敵な女の子だなあと思いました。
二人の行く先の幸せを祈らずにはいられません。
ルブナの気持ちに感動しました。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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