
銃を手に狩猟にやってきた二人の青年が、山奥で道に迷い、途方にくれていたときに、西洋風の一軒家を見つけます。 そこには「西洋料理店 山猫軒」と記されており、「この店は注文の多い料理店ですからご了承ください」という注意書き。 流行っている店に違いないと、二人が勇んで中へ入っていくと……
「なんかヘンだぞ…」と、だんたん気がついていく青年たちに合わせて、場面を途中まで抜いたり、素早く抜いたり、紙芝居の醍醐味ともいえる様々な演出を、宮沢賢治の代表的な名作でお楽しみください。

「注文の多い料理店」は、何枚もの貼り紙と心理変化の展開がポイントなのですが、この紙芝居では、22枚の絵と紙の送り方の工夫で、見事に表現されています。
諸橋さんの独特な画法も、この紙芝居ではかなり細部まで工夫されていて、原作に寄り添っているように感じました。
二人の若い紳士の表情の変化を楽しみました。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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