
「まちがいまち」って、どういう町なのでしょう。 色んなものが間違っているってこと? そんなの大丈夫なの?
いい天気の日、おとうさんとおかあさん、犬のころと、ぼくはお引っ越しです。 これから新しく住む町の名前は「まちがいまち」。 到着してすぐ、目の前に広がっているのは「あなばたけ」。 町の人が忙しそうにかけているのは「へいたいでんわ」。 みんなが住むあたらしいおうちの屋根の上には「えんぴつ」。
あれ、なんかへん。なんかちがう。 でも……なんかいい!
駅の改札口でも、バスの中でも、回転寿司屋さんでも。 公園でも、映画館でも、動物園でも。 合っているようで、合っていない。 びっくりするような楽しい間違いであふれています。
「まちがい」ってこんなに素敵なの? こんなに面白かったっけ?
今最も注目される詩人のひとり斉藤倫さんとうきまるさんのコンビが手がける「ことばあそび絵本」。更に絵を手掛けているのは及川賢治さん。「新しい言葉遊びの世界が広がっているにちがいない」、そんな期待をしてしまいますよね。
その通り。畳みかけるように繰り出される「まちがい言葉」の数々に笑ったり、驚いたり、うっとりしたり。読者は見事に振り回されます。いいな、こんな町。私も「うにびらき」に行ってみたい! よし、この男の子に「けがに」でも書いてみようかな…。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

ああ、なんていい天気。きょうはお引っこしです。おとうさんと、おかあさん、犬のころと、ぼく。これからすむ、あたらしいまちは「まちがいまち」っていうんだって! 斉藤倫×及川賢治が贈ることば遊び絵本。

ちょっとレトロで賑やかなイラストに惹かれ、手に取りました。
まちがいまちに引っ越してきた、家族のお話です。
そこは、
はなばたけが、あなばたけ。
携帯電話は兵隊電話。
ホテルがホタルになっている!
一字違うだけで、全く違った景色に早変わり。
でも、そのことに誰もツッコむことなく、普通に真面目に暮らしているところが笑えます。
大人が読んでも楽しかったです。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子16歳、女の子13歳、男の子10歳)
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