
今日も、バイオリンひきのヘクターは、大のなかよしイヌのヒューゴといっしょに街で演奏しています。ヒューゴはヘクターのひくバイオリンが大すきで、楽しいときも、かなしいときもいつもいっしょ。 そんなある日、世界的に有名なクマのピアニストのニュースを見たヘクターは、老いぼれてしまった自分の音楽に落胆し、バイオリンをしまい手にとろうとしなくなりました。 ため息ばかりの生活を送るヘクターに代わって、イヌのヒューゴはバイオリンを手にし…。
楽しいときも、かなしいときもいつもいっしょに過ごしてきた友だちどうしの心温まる物語。
第11回 MOE絵本屋さん大賞2018 第10位受賞作『クマと森のピアノ』待望の続編!
人生において大切な何かを気づかせてくれる翻訳絵本。

動物たちだけの楽団なんて何と素晴らしいファンタジーでしょう。まずは絵の美しさにうっとりして、彼らの演奏会に気持ちのピークがやって来ました。
バイオリン弾きのヘクターの飼い犬ヒューゴが、実は素晴らしいバイオリンの弾き手だったことに、メルヘンを感じますが、同時にヘクターの嫉妬に現実感を覚えました。
ヘクターの立場に立つと、ラストシーンはあまり満足できるものではないかもしれません。
きっと、また一緒の生活が戻ってくることが一番の望みだと思います。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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