
真っ赤なりんご。つやつやのりんご。 このまま置いておいたら、りんごはどうなるのでしょう……? そんな視点から食器棚にりんごをしまったまま、346日にわたって観察しつづけた写真記録絵本です。
0日目の「りんごつるつる」からはじまって、89日目、119日目、じーっと見ているとだんだん……。 151日に「りんごしわしわ」。 207日には内部に汁がたまって「りんごぱんぱん」。 220日には水分が外に出ていくにつれ「りんごしなしな」。
きっとほとんどの人が目にしたことのない、食べられなかったりんごの「その後」、346日という長い旅。 真っ赤でつやつやだったりんごは、最後にどうなるのか!?
種明かしをすると、20個体ほどのりんごを置いておいた結果、ほとんどが原型をとどめずに朽ちていったそうですが、本書のりんごだけは、奇跡的に種まで虫に食べられて「りんごの影」のようになったそうです。 ぜひ実際に手にとって、写真とともにりんごが変わっていく様を見てくださいね。
自然界のふしぎや、考えたことのない未来へ、子どもの好奇心を刺激する写真絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)

真っ赤なリンゴ、ずっとしまっておいたらどうなるの?だんだん、だんだん……。だれも見たことのない、変わりゆくリンゴの姿を追った346日の写真記録絵本!

いたって普通のりんごを、究極の定点観察した科学絵本です。
定点観測?
ええ、346日!?
条件さえよければ、そこそこ長期保存できるはずですが、
やはり、200日も超えると、すさまじいですね。
カビどころではありません。
崩壊していく様は、ある意味めったに見れない光景だけに、
やはりしっかり見届けましょう。
そして、そこに息づく生き物の気配。
気の遠くなる撮影ですが、写真家魂を感じました。
小学生くらいから、科学の心を感じてほしいです。 (レイラさん 50代・ママ )
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