
丸井グループ創設者である青井忠治が創業したアトムという会社がある。 アトムが目指すものは100年先の「懐かしい未来」だ。「100年後の社会にも脈々と生き続け、 さらに大きな花を咲かせる種を今の時代に撒きたい」と、令和の幕開けとともに社長に就任した青井茂は言う。 青井忠治が残したDNAは、その息子である2代目・忠四郎から、孫の3代目・茂へ、確実に受け継がれている。
「何をするかより、誰とするか。」 「地方創生から地方覚醒へ」
事業承継やファミリービジネスに悩む2代目・3代目や、 日本のローカルで奮闘している中小企業のオーナー、 新しいことに挑戦しようとしている人へのヒントとなる一冊。
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【プロローグより】 かつて、僕の祖父は丸井をつくった。これまで僕は偉大な祖父や父を持ち、 経済的に恵まれ、何一つ不自由なく育ってきた。「丸井の青井さん」と呼ばれることも多かったし、 生まれ育った環境を人に羨ましがられることもあった。確かに僕は必要以上に与えられ、守られ続けてきた。 それは否定しない。だが、物心ついたときから祖父の業績を背負い、偉大な父と比べられて、 言葉にならないプレッシャーを感じていたのも事実だ。
祖父が日本で初めてクレジットカードを発行したとき、 「そんな商売が成功するわけない」とバカにされることが多々あったという。 果たして当時、祖父の目にはクレジットカードが普及している現在の日本が見えていたの だろうか。
僕らのアトムは今、“Imagine, 100 years”というスローガンを掲げている。 100年後も残る産業とは何か。100年後に残したい文化とは何か。 常にそれを模索しながら事業を企画し、興している。 そして、100年後の社会にも脈々と生き続け、 さらに大きな花を咲かせる「種」を、今の時代に撒きたいと動いている。
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【本文より】 青井茂さんは、僕と富山に新しい「人生」をプレゼントしてくれました。 石川歩(千葉ロッテマリーンズ 投手)
茂さんは「本物の好奇心」を持っている。 それを楽しみながら形にするエネルギーも持っている。 田中元(株式会社電通 クリエーティブ・ディレクター/アートディレクター)
日本のスポーツ界の未来には、 茂さんのようなサポーターが絶対必要だ。 廣瀬俊朗(元ラグビー日…
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