

ジグモのジグモンタは、穴ふさぎが得意な服の修理屋さん。でも、この頃はみんな新しいものを欲しがります。「穴ふさぎなんて、もう役に立たないんだ」。気落ちしたジグモンタは、気晴らしに森に出かけますが……。修理という作業を通じて、古いものを使い続ける意味とともに、物作りの喜びまでもが伝わってくるお話。すぐに新しいものが手に入る今こそ読みたい絵本です。

ジグモという、土の中に巣を作るクモが主人公のお話です。
「あなふさぎ」という、修繕屋さんを代々営んでいるという設定。
古いものを大事に繕って使うことは
そのものとともに、思い出も残っていくのだと
温かい気持ちになりました。
あるもので工夫するという当たり前のことを
喜びに変えられることは、幸せなことだと感じます。
子供のころ
庭にとても大きなクモの巣を見つけ
あまりの見事さに、毎日眺めていたことがありました。
大きなクモの巣を維持し続けるのはとても大変なことらしく
色んなものが引っかかって穴が開いたりするのを
懸命に修繕し続けている姿をみて
クモってとても働き者なんだと思いました。
ある日、台風が来て
巣の主の姿が見えなくなりました。
とたんに巣は荒れ果て、無くなってしまいました。
巣は、維持管理し続けないと、あっという間にダメになってしまうとてももろいものだったのだと、知りました・・。
ふと、そんなことを思い出しました。 (やこちんさん 50代・ママ 女の子16歳)
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