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大人になっても忘れたくない いもとようこ世界の名作絵本シリーズ第7弾!
残酷で…悲しくて…やさしいお話
南へ向かう途中、羽を休めていたつばめにしずくが落ちてきました。見ると金と宝石に飾られた王子の像が泣いています。 貧しい人に宝石を届けたいという王子の願いを聞き、つばめは剣のルビー、目のサファイア、金箔を取っていきます。とうとう灰色になってしまった王子は…。

銅像となった王子様が、生きている時はどんな人間だったのか?
それは銅像として台の上に立ってみて初めて、街に苦しむ人達がいるのを知った、というところから推察出来ます。
何不自由なく幸せに生きてきた筈の自分は、本当に幸せだったのか?
そういう自問が、つばめに手伝いをさせるきっかけになったのでしょう。
子供にはまだ、深読み出来ないかもしれませんが、このお話なら、何度も読むうちに行間を読む、登場人物の心情を追いかけることが出来るようになる、そんな感じのお話ではないかと思います。 (hime59153さん 40代・ママ 男の子7歳)
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