
全国から寄贈された樹を植えてつくられた人工の森。世界でも例のない、100年間続いてきた、広大な人工の森。それが明治神宮の森です。100年の間に、針葉樹から広葉樹へと、森は、そのすがたを変えていきました。東京のほかの場所では見られないような生きものも、この森では息づいています。人の手によって植えられましたが、そのあとは、木々が育ち、倒れ、自然に移り変わっていくのにまかせて、森は成長し、変化してきました。その成長と変化は、さらに何百年と続いていくでしょう。これは、そんな奇跡の森の物語を、精緻なタッチで描いた、奇跡のような絵本です。

自然の営みが東京の真ん中で行われていることに驚きました。
それが壮大な工事で造り上げれた物であることを初めて詞って、さらに驚きました。
絵本は、種明かしの前にその森の紹介に徹しています。
まるでどこか山の方に行かなければ見られないように思ってしまいましたが、都会のなかにそのような場所がある不思議さに感動しました。
経緯が明治天皇の崩御に由来すると説明されて納得しました。
この森も、100年の間に周囲がこれほどに変貌することは想像していなかったでしょうね。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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