
イソップ寓話のひとつ『うさぎとかめ』のおはなしは、子どもたちにもおなじみですが、この絵本は観音開きのしかけがついていて、しかけを開くと一味違ったおはなしが展開します。
うさぎがかめに言いました。 「かめさんって のろまだね。 かけっこで ぼくに ぜったい かてないね!」 そんな言い方しなくてもと、かめは 「やってみなくちゃ わからないよ!」 ここまではご存知『うさぎとかめ』のおはなし。 でも、しかけを開くと…… それを聞いていたアリが 「ほんと いやな いいかた」 でも、かけっこだったら、勝負はやる前から決まっている気もするようです。
よーい どん! 「かめさんにはわるいけど やっぱり うさぎさんのほうが はやいよね」 と、アリはうさぎに飛び乗りました。
さて、どちらが勝つかな? アリの予想は当たるのでしょうか。
おなじみのおはなしが、第3者のアリが登場することで、また新しいおはなしに生まれ変わりました。 作者のきしらまゆこさんが、しかけを使って昔話をおもしろく、新しくアレンジした「2WAYおはなし絵本」には、『3びきのこぶたと4ひきめのこぶた』と『おおきなかぶとちいさなかぶ』もあります。こちらも、それぞれ新しいお話になっているので、ぜひ読んでみてくださいね。
(絵本ナビ編集部)

「えっ、あの山のてっぺん?!一度いってみたかったんだ!」うさぎとかめの話を聞いて、そうつぶやいたのは一匹の小さなあり! そのまま読むと「うさぎとかめ」のお話が楽しめて、しかけを開いて読むと「あたらしいお話」が楽しめる、2WAYおはなしブック! 好評『3びきのこぶたと4ひきめのこぶた』『おおきなかぶとちいさなかぶ』につづくシリーズ第3弾です。 あの有名なかけっこに目撃者?!小さな体で大奮闘する(?)ありさんの、明るくはりきった新しいストーリーをお楽しみに!!

うさぎがかめに言いました。
「かめさんって のろまだね。 かけっこで ぼくに ぜったい かてないね!」
悔しいかめは、言いました。
「じゃあ あのやまの てっぺんまで どっちが はやいか しょうぶしよう!」
ところで、うさぎとかめの会話を聞いていた子がいます。
それは、一匹のアリです。
山のてっぺんに行ったことのないアリは、どちらかの体に乗っててっぺんまで行くことにしました。
うさぎとかめの勝負は、昔話の「うさぎとかめ」のとおり、つまり、かめが勝ちました。
でも、昔話に登場していないありは、この絵本でどうなったでしょう?
それは読んでのお楽しみ。
ただ一つ言えることは、
やっぱり自分で頑張らないといけない!
ってことですね。 (めむたんさん 40代・ママ 男の子18歳)
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