
ある家族の暮らしの中心・こたつでのできごとを、定点観測で描いたユニークな絵本です。大みそかの朝、「今日は夜中まで起きている」と宣言して、こうたくんの長い一日がはじまります。宿題せずにごろごろしたり、おせち料理づくりを手伝ったり。年越しそばを食べた後は、初めての夜ふかしを堪能します。真上から、俯瞰(ふかん)で見る独特のスタイルで、こたつのある生活の楽しさと、家族のあたたかさ、新年を迎えるよろこびを描きます。

大みそかから元旦までのこたつを、真上から定点観察した一風変わった作品です。
こうたくん、おとうさん、おかあさん、おばあちゃん、ねこのクロ。
この家庭では、こたつで食事の様子です。
それだけに、ここで様々なドラマが繰り広げられるのです。
意外にリアルな絵が面白いです。
作者もさりげなく、ワタリドリ通信(本物?)で登場していますね。
飲み物などは、真上からの視点からデフォルメしてわかりやすく描かれているのもポイントでしょうか。
それなのに、登場人物は真上からのアングルを固守、表情は描かれません。
ここは読者とのコラボかもしれませんね。
細かいサブストーリーもあちこちで。
おせちつくりや年越しそば、除夜の鐘、お年玉などなど、
ごくごく庶民のお正月を体感できます。
小学生くらいから大人まで、じっくり楽しめると思います。 (レイラさん 50代・ママ )
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