
「世界じゅうのあかちゃんをかきましょう。あらゆる国ぐにのあかちゃんを。 町のなかでも、絵本のなかでも、はだの色で人をわけてはいけません。そんなルール、なくさなくては」
絵本作家ギョウ・フジカワは、はだの色で人をくべつする法律があった1960年代はじめのアメリカで、はだの色のちがう赤ちゃんたちを、はじめていっしょに登場させました。 「みんなに、差別のない世界を想像してほしい」というゆめがあったからです。 その背景には、日系人であるギョウ自身の、つらい経験がありました。
絵本のなかから人種差別をうちやぶった、日系人女性の伝記絵本!

アメリカに移住した日本人家族の中から、素晴らしい絵本作家が生まれました。
この絵本は、彼女ギョウ・フジカワが体験した差別と歴史的苦難を描いた伝記絵本です。
モノトーンのページの意味が不鮮明なことと、彼女が一時帰国した日本が日本的でないことに、若干の違和感を覚えるのですが、このような作家がいたことに感銘を受けました。
肌の色は違ってもみんな平等なのだと、ギョウ・フジカワは赤ちゃんを描くところから始めたのですね。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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