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先生、きいてえな。朝おきたら、とうちゃんとかあちゃんがカブトムシにかわっとったんや。だけど時計を見たら学校がはじまる時間やったから、いってきますと、ぼくはうちをとびだしてん。ところが、ノラネコのタイショーに声をかけられて、そのとたん……ちこくのりゆうを先生に説明する体ではじまる物語は、ページをめくるたび度肝をぬかれる抱腹絶倒の展開をしていきます。第9回絵本テキスト大賞受賞のナンセンス絵本です!

最初のページで、なあるほど、と展開が読めたのですが、
ここまでくるとあっぱれ、と脱帽です。
走って校門に着いたであろう小学生マサシの、「ちこくのりゆう」談です。
え?朝起きたら、両親がカブトムシに?
野良猫のタイショーと入れ替わり?
次々と起こるハプニングにハラハラドキドキです。
不思議なことが起こる時のBGM(呪文)?が愉快愉快。
読むだけで雰囲気たっぷりですから、ドラマティックです。
もちろん、ネイティブに心地よい関西弁も素敵です。
もう、耳から聞いただけで、落語気分。
先生、どう対応したのでしょうか。
気になるところです。
北村裕花さんの絵も素朴でぴったり、面白いです。
きっと子どもたちに大うけするでしょうね。 (レイラさん 50代・ママ )
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