
洞窟の家で冬の間眠っていたクマの親子が目覚めました。外は明るくきれいな花が咲いています。子グマは、外へ出ていきました。そして、リスや小鳥、ビーバー、魚たち……さまざまな生き物に出会い、だれにでも、どんなところにも家があることを知り、お母さんのいる家へと帰っていきます。「家」というテーマが、動物たちの愛らしい表情や、美しい風景の色彩で詩情豊かに描きあげられた絵本。さまざまに切り抜かれた穴あきのしかけが、ページをめくる楽しみと共に、子供たちを安らぐ森の中へいざないます。

春らしい表紙にひかれて、読んでみました。冬眠からめざめたくまの親子。子グマが洞穴からでて、森のなかへ。色々な動物たち、そして、その家が、素敵な絵で描かれています。また、穴があいたしかけが、楽しい変化をもたらしていて、ページをめくるたびにわくわく。ほのぼのとした春にぴったりの絵本でした。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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