「こら、ごはんの まえでしょう!」と言って、めいちゃんのママが、めいちゃんから取り上げたのは、たこ焼き。
たこ焼きはごはんじゃないんだ!!
と驚いたのは、私だけではないはず。
さすが関西出身の令丈ヒロ子さんの作品。
これはさっそくおいしそうな……じゃなくて、おもしろそうな匂いがしてきました。
たこ焼き大好きのめいちゃん。
おとなしくご飯を食べはじめるのかなと思いきや、今度はパパのお漬物をぱくぱく。
怒ったママは、ごはんを全部食べないとおやつはダメだと言いました。
親の立場からすると、めいちゃんのママの言うことは、ごもっとも。
ママたちは栄養やバランスを考えて、一生懸命ごはんを作っているのです。
嫌いなものもあるかもしれないけど、食べてほしいのです。
でも、大好きなおやつが食べられないのは、めいちゃんには辛いこと。
涙がぽろりとこぼれ落ちます。
そのとき、めいちゃんの前に現れたのは「ポケットはん」!
「ポケットはん」は、めいちゃんのエプロンについてるポケット。
めいちゃんの代わりに、めいちゃんが残したごはんを全部食べてくれました!
嫌いなものは食べてくれるし、明るくてノリはいいし、「ポケットはん」最高!
食べず嫌いなものが多い人なら、誰もが「ポケットはん」に来てほしいはずです。
大人になると、嫌いなものを避けて通れない場面もしばしば。
そんなときは覚悟を決めて、一口食べてみると、「あれれ、意外とおいしいぞ!」となることもありますよね。
おはなしの最後では、めいちゃんも嫌いなものを「ポケットはん」と一緒に一口食べてみます。
そのときのめいちゃんの表情は……?
ぜひ絵本を見て、確認してみてください。
苦手なもの、嫌いなものがあるお子さんにはもちろん、食べることが大好きなお子さんにもオススメの一冊です。
(近野明日花 絵本ナビライター)
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「ぜんぶ たべないと おやつは だめだからね!」
めいちゃんのピンチに
さっそうとあらわれたのは、
そう!
めいちゃんのエプロンにくっついている、
「ポケットはん」!
みんなが苦手なものも、
「いろんなもん たべてみたいし」
と、どしどしひきうけてくれるポケットはん。
−−さあ、いったいどうなるでしょう?
関西弁で話す、おもろい「ポケットはん」が大活躍します。
食べるのがめっちゃ楽しくなるお話です。
*読んであげるなら3歳くらいから
*自分で読むなら5歳くらいから
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