
おねえちゃんとぼくはいつもいっしょ。 せやけど、さいきんあんまりあそんでくれへんねん。 家出したねこの国でふしぎな鏡に映ったのは…?
ねこは家出することがあるようです。 ふらっといなくなるくせに、こちらの心配をよそに、数日後に何食わぬ顔で帰ってきたりします。 そんなねこたち、家出している間は一体どこに行っているんだろう?
この絵本は、作者のさいとうしのぶさんが、ねこと共に生活する中で抱いた、そんな思いから生まれました。 絵本の中にはたくさんのねこたちが登場します。 あなたのおうちの家出しているねこちゃんも、もしかしたらねこの国に来ているかも? でも安心してください。 彼らが本当に大切な人を忘れないように、ねこの国にはふしぎな鏡があるのです。
大切な人に会いたくなる絵本。

さいとうしのぶさんに「なぁなぁ、あそぼ〜!」と題名で語りかけられ、
思わず手に取ってしまいました。(笑)
表紙絵を見て、発言者が猫とわかり、なるほど、なるほど。
軽快な関西弁で語る猫が主人公。
ある日、迷子になった子猫は、「おねえちゃん」と呼ぶ女の子に拾われ、
その家で大切に飼われます。
でも、おねえちゃんが成長するにつれ、一緒に遊んでくれなくなり、家出するのですね。
よくある光景でしょうか。
ここからが猫の世界。
何と猫だらけの猫の国が、摩訶不思議。
でもやっぱり、おねえちゃんのことが気になるのです!
こなれた関西弁で語られる独白が何とも味わい深いです。
飼い猫の気持ちをそっと代弁してくれ、飼い主の心構えも教えてくれるような気がします。 (レイラさん 50代・ママ )
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