だんだん感じる、見えてくる!『だんだん だんだん』【NEXTプラチナブック】

よっちゃん、今日はおじいちゃんとお散歩。だんだん家を離れていき、辺りがだんだん草ぼうぼう、空はだんだん夜の色。だんだん、だんだん。
「ねえ どこまで いくの? まっくらやみに なっちゃうよ。」
よっちゃんの心配をよそに、おじいちゃんはどんどん歩く。着いたのは、夜の田んぼ。すると、そこで出会ったのは?
草むらのバッタやカマキリ、空にはコウモリ、一斉に鳴きだすカエルに、夜空に飛ぶのは……ホタル! 夕方と夜の間、だんだん暗くなっていくこのお散歩、なんて贅沢な時間なのでしょう。少しずつ見えてくる、夜の命がきらめく世界。ゾクゾクするけど、おじいちゃんと一緒なら怖くない。
自然の中での自らの経験や、その瞬間の喜びを、豊かな色彩の木版画で臨場感たっぷりに伝えてくれるのは、竹上妙さん。自分にとっての大切な時間、みんなも見つけられたらいいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

夕方、よっちゃんはおじいちゃんと散歩に出かけました。だんだん家が遠くなると、あたりはだんだん草ぼうぼう。空はだんだん夜の色。だんだんだんだん暗くなり、そして出会ったのは……。草むらのバッタやカマキリ、空にはコウモリ。田んぼから聞こえるカエルの鳴き声。自然の営みと、それらに出会えた驚き、喜びを版画で臨場感豊かに伝えています。
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