
高いところを見つければ、あがっちゃう。 あみあみフェンスに出会えば、のぼっちゃう。 ボタンがあれば押したいし、つり革があればつかみたい。 広い場所に出れば、もちろん……はしりたい!
「どうして いつも そんなこと するの?」
パパやママに聞かれても困っちゃう。だって、うずうずしちゃうから。ためしてみたいし、自分でやってみたいから。思わずやっちゃうってこと、あるでしょ?
家族でお出かけすれば、すっかりへとへとになっているのは大人の方。あっちでうろうろ、こっちでぴょんぴょん、目を離せばどこかに行ってしまう。「どうして、どうして」で頭がいっぱいになってしまうのです。だけど、そんな時にこそ見るべきは、 思わず体がうごいちゃう、気がつけば走り出しちゃう、小さな子ども達の満足げな表情。そうか、世界は驚きと発見に満ちているんだったね。
作者のえがしらみちこさんが切り取ってくれるのは、自らの子育て体験の中で見つける、ささやかながら大切な出来事。それはいつでも豊かで愛らしく、忘れたくない表情ばかり。家族の成長と共に、いつまでもとっておきたくなる絵本ですね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

今日は家族で楽しいお出かけ。興味があるものを見つけたら、思わず体が動いてしまう男の子。フェンスにはのぼっちゃうし、バスの降車ボタンはおしたくなるし、大きな広場は駆け出したくなっちゃう…。「どうして?」ってきかれても、だって、うずうずしちゃうから。そういうこと、パパやママにはないのかな? テンポよく出てくる、お出かけでやりがちなあるあるを楽しみながら、思わずやってしまうことを考えよう。

子どもが思わずやりたくなってしまう行動をたくさん描いた絵本でした。
子どもよりも、私のほうが「わかる、わかる」と頷きながら楽しく読ませていただきました。
そして、最後に書かれた「大人が思わずやってしまうこと」には笑ってしまいました。
おもしろかったです。 (さくらっこママさん 30代・ママ 女の子5歳、男の子3歳)
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