

思いっきり遊ぶ子どもと、さんさんと照る太陽がダイナミックで美しい絵本。 沖縄出身の俳優・川平慈英さんが幼なじみと過ごした子ども時代を、国内外の絵本賞を多数受賞するミロコマチコさんが絵に描いています。
強い風におどる、デイゴの花。 子どもの顔くらい大きなハイビスカス。 ガジュマルの森を、おしっこを放ちながら飛び立つセミ。 太陽がかがやく南の島で、子どもは遊び、時にはサトウキビをとりあってケンカをして……ご飯を食べて眠ります。
台風の強烈な風、海のめぐみ、暗闇の小動物の息づかいも、南の島のリアル。 「たいようがわらってる」 繰り返されるこのフレーズと絵から、太陽のパワーや、子どもと生き物の命がむんむんと匂う濃密な絵本です。
作者・川平慈英さんはミュージカル出演やサッカー解説者などお茶の間で広く知られる人物。 奄美在住の画家であり絵本作家のミロコマチコさんは、Eテレの番組「コレナンデ商会」で川平さんと出会って意気投合し、本作品が生まれたそうです。
2人の体内に息づく、自然と交歓する力が溢れ出し、絵本を通じて流れ込んできます! どんなときも、「たいようがわらってる」と思うと、お腹の中からむくむく力が湧いてくるような……。 大人も子どももパワーをもらえる絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)

川平慈英が沖縄で育った少年時代の親友との大切な思い出を描いたお話に、絵本作家ミロコマチコが大胆にいきいきと絵を描く。いたずらして笑ってる時、ケンカして悲しい時、台風が来て大変な時、どんな時もたいようはわらっている。

慈英さんの少年時代の思い出は、太陽とともにあったのでしょうか。
いつも太陽が笑っているという印象は、とても鮮烈です。
ミロコマチコさんの絵も、強烈です。
喧嘩したことも、台風に襲われたことも、笑っている太陽とともに思い出せるって素晴らしいと思います。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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