
いつも季節感あふれる自然を背景に、14ひきの様子をじっくり眺めながら読んでいくのが楽しみな絵本14ひきのシリーズ。待望の新刊が出ました!
これがなんだか、時期的にタイミングがぴったり。 来年の干支の「ねずみくん」たちが、おもちつきをするんですから。 今年のお正月に読む絵本、決まりましたね。
朝早くから準備が始まって、一日かけておもちを味わうまでが「14ひき〜」らしく 丁寧に描かれていきます。 そういえば「おもちつき」の準備の仕方ってよく知らない。 お米の下準備や、ついたおもちをのす方法、おもちのつき方までしっかり分かります。 へぇー、うすの下にわらのざぶとんをしくんだ・・・なんて発見もいっぱい。 もう読者にお馴染みの、いっくんからとっくんまで子供達が、それぞれ何をしているのか目で追っているうちに、気分はすっかり家族の一員。
こんなにうきうきする行事を家族でできるなんて、やっぱり大家族っていいなぁ・・・素直にうらやましくなってしまった今作なのでした。
「14ひきシリーズ」のファンの方なら知っている方も多いと思うけど、表紙カバーをはずすとちょっと絵が違う!(今回も勿論。)この違いも楽しんでね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

薪をわるおとうさん。かまどに火を入れたおじいさん。おばあさんとおかあさんは、お米の準備。子どもたちも起きてきて、お手伝いします。さあ、いよいよおもちつき。ぺったんとったん、どんなおもちができたかな?

おもちつきの日の様子がとてもよく描かれています。
前日から、ふやかしておいたもち米。せいろで蒸して、臼の中へ。よく練ってから、つき始めます。
きねでつく担当と、こねどりする担当。
つけたおもちをもちとり粉にまぶして、のして、のしもちに。
つきたておもちをまるくちぎって、あんこにきなこにくるみもちに。
小さな頃に、我が家ももちつきをしていたことを思い出しました。細かい所まで、よく描かれていて、記憶がよみがえりました。
朝早くから始めて、お昼に食べる出来立てのあんことからみもちの美味しかったこと!
伝統的な日本の行事を、昔ながらのやり方で知れるのは、子どもたちにもとてもいいですね。 (ピーホーさん 30代・ママ 女の子2歳、女の子1歳)
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