
ブルドーザーくんは工事現場で働く車ですが、実はお客さんを運ぶバスに憧れています。工事現場からバスを眺めては、自分が人を運んでいるところを想像するブルドーザーくん。でも、監督さんにそれは無理だと言われ、仲間からは笑われてしまいます。
怒ったブルドーザーくんは工事現場を飛び出して、バス停へ。 お客さんを乗せようとしますが、みんな嫌がって乗りたがりません。
しょんぼりしたブルドーザーくんの目から、涙が流れ落ちます。 そして、追い打ちをかけるように空からは冷たい雪が……。 あまりにも悲しそうなブルドーザーくんの顔を見ていると、ああ、なんだかこっちまで泣いてしまいそう。
それにしても、ブルドーザーくんが望んでいたのは、本当にお客さんを運ぶことだったのでしょうか。もしかすると、その先にある何か別のものなのかも?
翌日、ブルドーザーくんは、まちのみんなのために雪かきをすることになりました。そして、とうとう自分が何を望んでいたのかに気がついたのです。雪かき後は再び工事現場で働き始めたブルドーザーくん。一体どんな顔を見せてくれるのでしょうか? お楽しみに!
(近野明日花 絵本ナビライター)

工事現場で働いているブルドーザーくん。 本当は他の仕事がやりたいみたい・・・ブルドーザーくんは、どんな気持ちで働いているのかな?
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