
食べものたちのすもう対決。「まったなし!みあってみあって……」呼び出しのトマト「とまたろう」と、行司のラムネ「らむねのすけすけ」が、対戦を見守ります。
はじめはゆで卵の「たまのつる」とウィンナーの「たこのかつ」の対戦。たまのつるがつるん!とこけて、あっさり勝負が決まりました。食べものの特徴が、勝負のカギを握っています。なっとうの「うっちゃり」やちくわの「ふきたおし」、ケチャップの「あびせたおし」などなど、食べものたちのすもうには、変わった決まり手があるようですよ。
「ばけばけばけばけ ばけたくん」シリーズや『はらぺこソーダくん』など、ユーモラスな食べもの絵本をたくさん描いている岩田明子さん。今回も、いろんな食べものがキャラクターに扮して登場します。くいしんぼうにはたまらないお話ですね。表紙を切り抜くと、トントン相撲が楽しめるというおまけ付き。遊び心満載の1冊を、丸ごと楽しんでください。
(出合聡美 絵本ナビライター)


食べ物たちが相撲を始めました。みあってみあって……。つるんと滑るゆで玉子、粘り強い納豆、ぴりりと辛い明太子。それぞれ自分の持ち味を生かして勝負をかけます。結びの一番はモンブランとプリン。モンブランの右手がにゅう〜っと伸びて……のこったのこった、危ない、プリン! ハラハラドキドキの大一番はどっちが勝つのでしょう 洒落のきいた「しこ名(相撲の力士の呼び名)」が面白い番付表と、切り抜いて遊べるとんとん相撲もついています。食べ物絵本で大人気の岩田明子のユーモアがつまった絵本です。

マカロニでできた土俵の中で、食べ物たちのすもうが始まりました。
行司は、らむねのすけすけ。
最初の取り組みは、ゆで卵のたまのつるとタコさんウインナーのたこのかつです。
次の取り組みは、餃子のぎょうざなみと納豆のなっとうりゅう。
色々な食べ物たちが、順番に取り組みをしていきます。
この食べ物たちは、いったいどこから出てきたのでしょう?
土俵も行司も相撲取りなどの全てが食べ物でできているので、親近感が湧きます。
読者も遊ぶことができるように土俵や相撲取りたちの切り抜きも付いているので、絵本を読んだ後も楽しむことができます。
最後に相撲取りだちがどこから出てきたのか分かるのですが、その場所がいかにもで、少し笑ってしまいました。
書店でこの絵本を見つけたら、間違いなく買いそうです。 (めむたんさん 40代・ママ 男の子19歳)
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