
家のトイレに入っているとき、ドタドタと走ってくる音が聞こえたかと思うと、いきなりドアを開けられそうになることがあります。犯人は、遊びに夢中でトイレをギリギリまでがまんしていた息子です。そんなときは、ついこちらからとんとんとドアを叩いて「入ってますよ」と言ってしまいます。すると「早く早く!」と返ってくるのですが、ふと「この子はとんとんはトイレの中からするものだと思っているかも?」と心配になりました。
これは、我が家だけの話かもしれませんが、『とんとん「はいってます」』ではトイレのドアをノックするという大切なマナーを教えてくれます。
おしっこがしたくなったうさぴょんはトイレに行きます。ドアをとんとんしますが、中からは「はいってます」の返事。返事のないトイレを探して、もじもじしながらもがんばるうさぴょんですが、だんだんと顔がくもっていきます。そんな様子を見ていると、こっちもハラハラドキドキ。「うさぴょん、がんばれ!」とつい応援したくなります。果たして、うさぴょんはトイレに間に合ったのでしょうか……?
ちなみに、どのトイレに誰が入っていたかは見返しを見るとわかります。最後のお楽しみにとっておいてくださいね!
(近野明日花 絵本ナビライター)

きたやまようこの幼児絵本、新シリーズ! うさぴょんはひとりでなんでもできます。トイレに行きたくなったらどうするの?「とんとん」するでしょ、それから……。
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