それからそれから、どうなっちゃうの? 『あなのなかから…』 【NEXTプラチナブック】

りすが見つけた、地面にあいた穴の中から…ばあ! 出てきたのはもぐらです。ああ、びっくりした。
今度は、ねこが見つめる壁の穴。出てくるのはもちろん? じゃあ、柵の穴からは? 氷にあいた3つの穴も。木の幹にあいた4つの穴からは? もっと大きな穴もあるよ。
「ばあ!」「ばあ! ばあ!」
めくってびっくり。動物たちが、はりきって飛び出してきます。両手を広げ、目も口も大きく開き、眉毛もめいっぱいあげて。
「ばあ!ばあ!ばあ!」
ついに、あんなものまで…
「ばあ〜〜〜!」
さいとうしのぶさん流「いないいないばあ」絵本は、やっぱり個性的で楽しい!「いないいないばあ遊び」と「びっくり箱」が一緒になって、めくるたびにドキドキしたり、笑っちゃったり。とにかくたくさん出てくる「ばあ!」がそれぞれ可愛くてたまりません。存分に味わったあとは、みんなで真似っこ遊び。交代で読みあいっこするのもいいですね。子どもたちが演じる渾身の「ばあ!」の顔、見てみたいものです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

1つのあなから、ばあ! 2つのあなから、ばあ! ばあ! 3つのあなから、ばあ! ばあ! ばあ! それからそれからどうなっちゃうの?さいとうしのぶ流「いないいないばあ」絵本。

赤ちゃんって、どうして「いないいない ばあ!」が好きなんでしょう。
「ばあ!」のあとの、きゃっきゃっ笑う顔の、なんて素敵なことか。まさに天使。
だから、つい、「いないいない ばあ!」をしてしまいます。
さいとうしのぶさんのこの絵本は、まさに「いないいない ばあ!」を絵にした作品。
この絵本で赤ちゃんや小さな子供が笑い出す瞬間が見えてきます。
「あな」が「いないいない」の状態。
そのあとの「なかから…」が、「いないいない」と「ばあ!」のあとのちょっとした時間。
あとは同じ、「ばあ!」
ほらっ、笑った。
「いないいない ばあ!」で飛び出してくるのは、顔ですが、この絵本で「あな」から飛び出してくるのは、モグラだったりネズミだったりネコやイヌだったり。
笑ってしまったのは、トンネルという「あな」から飛び出してきたもの。
「ばあーーーーーー!」と、超特急なんですもの。
なので、ページをめくる前に、「さあて、何が出てくるのかな」なんて、子供たちの興味を高める読み聞かせもあっていい。
いろんな動物の名前を口にする子供たちの、底抜けに明るい笑顔が見えるよう。
さあ、あなたも一緒にのぞいてみませんか。
「あなのなかから…」、と「ばあ!」 (夏の雨さん 60代・パパ )
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