
ある春の日、ぼんさいじいさまが自慢の盆栽を眺めていると、しだれ桜の盆栽の中にひいらぎの冠をかぶった小さな少年が現れました。少年はじいさまに、今日がその日だと告げ、じいさまは今日が最後の日であることを悟ります。じいさまの周りに、庭中からこれまで慈しみ親しんできた沢山の生き物たちが集まってきました。じいさまは皆に見送られ、ひいらぎ少年に手をひかれて、心穏やかに旅立つのでした。大地と命を描き素晴らしい作品を残した故・木葉井悦子の傑作絵本、待望の復刊です。

春らしい表紙の絵に惹かれ、手にとりました。
たくさんの盆栽を大切に育てているぼんさいじいさま。しだれざくらの盆栽が満開になった春のある日、ひいらぎ少年が迎えにきます。それはぼんさいじいさまの最期の日ということのようです。
たくさんの生きものたちに見送られ、穏やかに消えていくぼんさいじいさん。おじいさんの生き方そのものが描かれているようでした。
穏やかで温かで、悲しい雰囲気が全然しなくて良かったです。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子17歳、女の子15歳、男の子12歳)
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