
「いつか かしゅに なりたいの」 「かみは こんなに くちゃくちゃだけど」
自分の夢があったり、好きな人がいたり、ゆで卵がツルっとむけたり、なくしものが出てきたり、続きが読みたいマンガがあったり。自分だけの小さな喜びってあるよね。そりゃあ、全てがうまくいっているわけじゃないけれど。
誰にも負けない素敵な思い出があったり、自分が何に向いているかわかったり。時間が経つのは早すぎる、とも思うけど。
大人気ヨシタケシンスケさん『あつかったら ぬげばいい』の姉妹編が登場しました。みんなの日常の中にも、きっとこんな小さな希望が隠れているはず。
最後まで読んだら、今度は逆戻りして読んでみてくださいね。またちょっと違う感覚が味わえるはずですよ。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

MOE絵本屋さん大賞2020第1位を受賞した『あつかったら ぬげばいい』の姉妹編が登場!
歌手になりたいと願う女の子、自分が何に向いているかわかったおじいちゃん、朝顔の花が咲いたのを発見した女の子…。 こんな時代だからこそ、日常に小さな希望を見つけたい。 どこかのページに、あなたがいるかもしれません。 子どもだけでなく、大人も何度も開きたくなる絵本です。 2022年4月刊

出掛けるのが億劫。だけど買い物に行かなきゃ。
こんな気分の中、せっかく出掛けたのだからと本屋へふらりと立ち寄り、この本に出会いました。
髪がくちゃくちゃだけど、歌手になりたい子をはじめ、それぞれの暮らしの中でままならなさを感じつつも、何かしらプラスの要素を見出だして生活する人々がそこにはいました。
私だけではなく閉塞感を抱いて今、生活をしている人は日本中にいるでしょう。
だけど待ったなしの現実の中で、月日だけはどんどん進んでいく。それならばせめて物事の明るい面を見つめて過ごしていくしかないのでは。
そのような思いを抱えつつ日々の生活を送る人へそっと寄り添ってくれるような本です。
子どもたちはこの絵本を読んで何を思うのでしょう。
その点も気になるところです。 (てんちゃん文庫さん 40代・ママ 女の子20歳、男の子17歳、女の子12歳)
|