
お腹がぐうっと鳴りそうな、はらぺこめがねさんの絵本です。 シリーズ前作『かける』(佼成出版社)もシズル感たっぷりで「そう来たか!」と思いましたが、こちらの絵本もたまらない。何がたまらないって、サクッ、カラッ、ジュワー……。そう、「あげる」音が聞こえてきそうな“揚げ物”絵本です!!
「ときめく とりにく」から唐揚げ。サクッとかじりつきたいコロッケやカツ。野菜たっぷりのかきあげもありますよ。生の素材から、「あげる」ことで最高に美味しそうな料理に変身! ページをめくったときの絵の展開も楽しい。 最後の“たねあかし”中身はなあに? 1つへんてこな物が混じっていますから見つけてくださいね。
はらぺこめがねは、「食べ物と人」をテーマに幅広く活動する、原田しんやさん、関かおりさんによるイラストユニット。おふたりはご夫婦で、2011年にユニット結成以来、一緒に絵本制作をされてきました。「美味しい食べ物を描きたい」という思いから絵本作りをスタートしたというおふたり。実は『かける』『あげる』にもう1冊加わって、全部で3部作になる予定だとか……。 くいしんぼうなら、きっと何度眺めても飽きません。3冊全部揃えたくなっちゃいますね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)

サクッ カラッ ジュワー……。「あげる」音は、聞くとおなかがすいてくる、とびっきりイカす音。からあげに、かきあげに、コロッケ、とんかつ! おいしいあげものが大集合。人気イラストユニットがライブ感たっぷりにお届けする、おいしい絵本第2弾。

おいしそうな絵が魅力であるはらぺこめがねさんが「あげる(揚げる)」ですって。
これはこれは、見逃せません。
まずは、豪快なエビフライがお出迎え。
さてさて、本題は、様々な揚げ物が登場し、中身を問う展開。
なるほど、こんなクイズ、初見です。
美味しそうなのはもちろんのこと、リズミカルな展開にワクワク。
ちょっとした言葉遊びも隠し味でしょうか。
確かに、見た目がほぼ同じでも、違う中身の揚げ物ってありますよねえ。
さながら、ロシアンルーレット揚げ物。
最後のラインナップは突っ込みどころ。
これは、ちょっと、ねえ。
作者ならではのボケに突っ込みたくなる関西人です。 (レイラさん 50代・ママ )
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