
ライラック通り10番地の建物から、いいにおいが漂ってきます。 サルモレホ(トマトの冷製スープ)、ココナッツ・ダール(赤レンズ豆のカレー)、スパナコリゾ(ホウレンソウのリゾット)……世界各国出身の住人15人が、次々に料理作りを披露。登場する住人もお国柄豊かに描かれ、個性的です。
お料理紹介は見開きに1つずつ。 左のページには、住んでいる人の服装や部屋の様子でお国柄を表現。ここで「どこの国でしょう?」と当てっこするのも良いですね。次の右ページでは、簡単なレシピと食材の絵がのっていて、出来上がりの料理の大体のイメージがつかめます。バルミジャーノ・チーズ、アボカド、パクチー、七面鳥のひき肉など、珍しい食材も多いので、食べたことがない場合は、どんな味が想像してみるのも楽しいかも! もちろん日本人も登場します。みりんやしょうゆ、鶏肉や卵、そしてお米も使って、どんな料理ができあがるのか、読んでのお楽しみです。
最後はみんなで庭に集まって、あなたも一緒に「いただきます!」。
(中村康子 子どもの本コーディネーター)

ライラックどおり10ばんちのたてものから きょうもいいにおいがただよってくる。だれがなにをつくっているのかな。ある部屋からはトマトソース、別の部屋からはカレーのにおい。バナナケーキのあまいにおいやキッシュの焼けるにおいまで。料理ができたら集まって! 世界のいろんな国の料理を、みんなでいっしょにいただきましょう! 材料の絵とレシピで料理のイメージが広がります。
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