
「のってくださーい」湯船につかったお父さんが男の子をおふろに呼びました。「おふろがでまーす」おふろを船に見立て、親子で仲良く船出です。
「おひざのほうをごらんください」お父さんのひざが湯船からぷっくり顔を出しています。お父さんのひざはまるい島。そこにはお腹を空かせたぞうさん親子がいるみたいですよ。お次はでこぼこの島が出現。これは足の指ではないでしょうか?ここはどんな島なのでしょう?
作者のaccototoはふくだとしおさん、あきこさんご夫婦による絵本作家ユニット。二女一男の父と母で、本作のアイディアは、としおさんと子どもたちとの入浴タイムで人気だった遊びが元になっているそうです。
「ちゃぷーん ちゃぷーん」とゆるやかだった船旅も、「ざぶーん ざぶーん」「ばっさーん ばっさーん」とだんだん激しくなっていきます。ふたりは終始笑顔で船の旅を満喫している様子。親子で触れ合いながら、こんなに楽しい時間を過ごせたら最高ですね。「おふろがでまーす」と誘って、ぜひ親子で濃密なおふろタイムを楽しんでください。
(出合聡美 絵本ナビライター)

■パパ、ママ、絵本のプロから好評! ・「スキンシップするぞ!」と意気込まずとも、自然にできてしまうのがお風呂の時間。心身の豊かな成長につながるひとときを、ゆかいな親子旅で楽しめます。(ベビーマッサージ講師) ・わが家では、恐竜や昆虫の島まで登場!「いろんな世界に行けるのは楽しいな」と、湯上がりのパパ。親子で体も心もぽかぽかです。(絵本専門士・二児の母) ・絵本を読んだ夫が「大きいひざと、小さいひざを湯船に浮かべたらおもしろそう」と。今夜のおふろ係はお任せします!(笑)(司書・一児の母) ・「おふろがでまーす!」って声をかけたら、「まって〜!」と慌ててお風呂に向かう子どもたち。「でまーす」の響きが好奇心をくすぐるようです。(里親支援専門相談員・絵本専門士) ・親子のコミュニケーションの数だけ物語が生まれます。「次の島は何かな?」「手を使ったらどんな島ができるかな?」・・・・・・次々に言葉が飛び出します。(一児の父) ・動物が食べ物をもらうシーンでは手のひらを差し出して受け取る素振りをし、波の音でけらけら笑い、読み終わると「もう一回!」と何度もおねだりします(一児の母) ・おふろに入ると、次々に島と動物たちが登場。探検の話? と思っていると……最後に島の謎がとけて興奮の子どもたち。すぐ読み返して、島の作り方を確認します。「ほかにも島ができるかな」「おふろ楽しいね」と言う声が聞こえてきました。(保育士) ・「おふろがでまーす」「のってくださーい」の部分ですぐに食いついて、「はーい」と返事をしてくれました。擬音語を真似して言ったり、動物になって食べる真似もしたりしていました。(一児の母)

お風呂は、親子が自然にスキンシップをすることができる空間です。
今日も親子でお風呂にバッサーン。
普段忙しくてお子さんをかまってやれないパパも、お風呂の中ではスキンシップができますし、一緒に遊ぶこともできます。
お膝や足を島に見立てたり動物にご飯をあげてみたり、時には嵐を起こしてみたり。
絵本のように遊ぶのは楽しいし、お子さんも満足ですね。 (めむたんさん 40代・ママ 男の子19歳)
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