

「わ!まっくら」
今日は、きょうだいでおばあちゃんちの屋根裏でお泊り。あかりを消すと何も見えないくらいまっくらで、なんだか落ちつかない。
「ねえ、おにいちゃん。まっくらすぎて、ねむれない」
そこでおにいちゃんが自分の荷物から取り出したのは、懐中電灯。
「これで まっくらあそびをしようか?」
壁に映し出されたのは、大きな汽車とクマの影。さらに色々な形の影が大きくなったり小さくなったり。ゆうらゆうら揺れて、生きてるみたい。あっという間に映画館に変身。おにいちゃんは、もっとたくさんのライトやカメラも取り出して「ライトアート」をしようと言う。光をつかってぐるぐる、カシャ! カメラに写っていたのは……?
どんな場所でもあっという間に遊び時間にしてしまう「きょうだい」が活躍するのは、はたこうしろうさんの絵本シリーズ。今回の舞台は暗闇です。暗闇そのものを楽しむ方法から、ひかりのお絵描きまで。巻末に準備するものも書いてあります。不思議で楽しいまっくら遊び、挑戦してみようかな。これなら長い夜だって楽しみになっちゃいそうですね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

いつものきょうだいがおばあちゃんの家にあそびにいった夜。明かりを消すといつもより部屋がまっくら。弟はなんだかこわくて眠れません。そこでお兄ちゃんがまっくらだからできる遊びをしようと誘ってきて…。たくさんのおもちゃや人形をつかったかげ遊びや、ライトとカメラをつかったライトアートの楽しみ方を紹介。そして最後は暗闇そのものを楽しんで…。夜が楽しくなる絵本です。

その状況や環境にあった遊びをするのって、こういう力は生きていく力の1つに思います。
ライトアートについて、子供にもわかりやすいように描かれた絵本です。
読み手の子供達は、きっと、この絵本を読んだ後は、ライトアートにチャレンジしてみたくなるのでは!! (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子12歳)
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