
外は一面、雪景色。
「あれれ? あおい バケツが おちてるよ」
おさんぽ中に見つけたのは、誰かのおとしもの。
「はーい ぼくのだよ」
バケツの主はゆきだるまさん。 あれれ? 今度はきいろいわっか。おとしたのは、天使さん。 このちゃいろの木の実をおとしたのは? みんなで飾りつけてあげると、きれいなクリスマスツリーになったよ。 ……あれれ、このあかいぼうしは?
おとしものを見つけているうちに、あたりはすっかり暗くなって。でも今日はクリスマスの夜。最後のおとしもの、赤いぼうしの持ち主が、家まで送っていってくれます。なんて素敵な光景でしょう!
えがしらみちこさんが水彩画で描くクリスマス絵本。登場するのは、さりげない日常の時間。けれど、やっぱりクリスマスは特別な日。大好きな景色がぎゅっと詰まって、何度読んでも嬉しくなっちゃいます。
メリークリスマス、いい夢みてね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

ひとつひとつ、落とし物をひろっていったら、すてきなクリスマスツリーができました。そして出会ったのは……。 『あめふりさんぽ』でおなじみの、人気絵本作家・えがしらみちこによる、初のクリスマス絵本。大好きな光景を絵本にしたい、という思いから一冊の絵本ができあがりました。子どもの心に寄り添った、クリスマスが楽しくなる絵本。

えがしらみちこさんが紡ぐクリスマス、わあ、素敵素敵。
主人公が、いろいろなおとしものを見つけ、たくさんの出会いがあるストーリー。
だれのかな?というクイズ風の展開も愉快です。
ゆきだるまさん、てんしさん、もみのきさん。
クリスマスツリーを作ったら、赤い帽子のあの人も登場ですね。
「ゆきは おそらの おとしもの」って素敵な表現です。
雪の結晶も描かれているのが幻想的です。
クリスマスの夢をたっぷり体感できそうです。
幼稚園児くらいからでしょうか。 (レイラさん 50代・ママ 男の子29歳、男の子26歳)
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