
「どのページをひらいても 100ぴきのかぞくがいます」 まるで挑戦状ようなメッセージは、作者の古沢たつおさんからのもの。それならと、絵本を開く前に「表紙と裏表紙のねこを数えてみてやろう」と、一生懸命ねこの数を数えたら……確かに全部で100匹でした!
どの子を数えてどの子を数えてないかがわからなくなって、何度か数え直しちゃうかもしれませんが。 そうしているうちに1匹1匹に目が行くので、お気に入りの子がきっと見つかりますよ。
100匹の家族のうち、2匹はお母さんとお父さん、あとは子どもたちです。 子どもが98匹もいると、何をするにも大騒ぎ。 ちゃんとやる子、やらない子、全然違うことを始めてしまう子。もう常にわっちゃわちゃ。
ふと、息子(小1)の担任の先生が言っていた言葉が思い出されます。「プリントに名前1つ書かせるにも、35人いたら一大イベントなんです」と。 そのときはなんとなく想像するだけでしたが、『100ぴきかぞく』のねこたちの様子を見て、「あ、こういうことね」と納得。大人からしたら大変だけど、子どもたちはワイワイガヤガヤうれしそうで、いっぱいいるって楽しいなあと思うのでした。
(近野明日花 絵本ナビライター)

100ぴきのねこのかぞくが、今日はみんなでおでかけ。ごはんを食べたり、でんしゃに乗ったり。この子は何をしているのかな?1匹いっぴき違った個性をもつ猫たち。ページをめくるたびにわくわくドキドキする可愛い絵本です。

表紙をめくり、見返し部分を見てビックリ!タイトル通りの100匹の猫がいきなり名前付きで勢揃いしています。家族というだけあって、模様はみんな似ているけれど、どの子も違う服を着ていて、描くのが大変だっただろうなぁと余計な心配をしてしまいました。しかも100匹とも、全てのページに登場しているんですって。
1匹1匹何をしているか眺めてみたり、特定の猫ちゃんを探してみたり。ストーリー自体は特に何てことありませんが、いろいろな楽しみ方が出来そうです。 (miki222さん 40代・ママ 男の子11歳、女の子9歳)
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