相撲に陸上、お次は水泳!
おうちの中にあるものたちが、さまざまなスポーツで競い合う「おうちスポーツ絵本シリーズ」第3弾。
今回の出場選手も意外性バツグン、奇想天外! 納豆に、掃除機、サッカーボールなどなど。とても泳げるようには見えない選手ばかり。というか、そもそも水濡れ厳禁な選手もいるような……。
ルールは、背泳ぎ→平泳ぎ→バタフライ→自由形の順に1チームにつき4人が泳ぐ、メドレーリレー。選手は「おそうじチーム」、「あそびチーム」、「おふろチーム」、「たべものチーム」の4チームに分かれ、プライドをかけて勝負にいどみます。
ところが、心配は的中!? レースはドタバタの大騒ぎに。
シャンプー選手は、ふたが外れて泡だらけ。ポテトチップス選手は、袋が破けて水びたし。
先行の選手に「おそい! おそい! おそい!」とメッセージを連投していた熱血スマホ選手は、いざ自分の番になるとゲームに夢中のながら泳ぎ=c…。
そして、最後の泳ぎに力をふりしぼる℃G巾に、水を蹴って$iむサッカーボール! 実況風の臨場感にあふれた文章には、ゆかいな言葉あそびがちりばめられていて、読み聞かせをしていてもたのしくなる作品です。
水まわりで使うんだから、「おふろチーム」が勝つに決まってる! いやいや、水まわりといえば雑巾とバケツがいる「おそうじチーム」も負けてない!
まったく先の見えない、個性と個性のぶつかりあい。優勝するのは、果たしてどのチームでしょうか?
(堀井拓馬 小説家)
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