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人びとの間に,文字ではなくことばによって語り伝えられてきた民話のかずかず.その語り口を可能な限り生かした〈民話の文体〉を,という試みによって再話された民話集.ユーモアと知恵にあふれ,古くからよく知られてきた「かにむかし」「こぶとり」「天人女房」「ききみみずきん」など,22篇を収録.

赤羽末吉で検索していたら出てきたのがこの本でした。
岩波子どもの本で『かにむかし』が出版されている木下順二さんの作です。
表題作の『わらしべ長者』はもちろん「大工と鬼六」「見るなのざしき」など有名な昔話が網羅されていて、一日一話的に読み聞かせができます。
昔話、自分で読めるようになっても耳で聞くのがやはり楽しいようです。
息子も毎日のように『わらしべ長者』の本とリクエストしてきました。
「三年寝太郎」ってこんなうまい具合にいく話だったんだ、「天人女房」って中国にも似たようなお話があったなあなど
私にも新たな発見がありました。
中には「彦市ばなし」もあったので、先に他の本で読んでいた息子が「この話はこうでしょ」と言ってくる場面もありました。
絵が赤羽さんで、この本に収録されているお話の中には赤羽さん絵で絵本になっているものもありますが、
絵は違うのでこれはこれで楽しめました。
日本のものも海外のものも昔話は息子とたくさん読んでいきたいと思っているので、
昔話がコンパクトに集まったこの本はお薦めです。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子8歳)
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