
ある日、うみひこくんが、ようちえんから帰ってくると、大きな箱が届いています。 「あ、おじいちゃんから」 開けてみると、入っていたのは…ランドセル! 「やったー!ランドセル!うゎおー!あお!」 かっこいい。おじいちゃんは、ぼくの好きな色を覚えていたんだ。
早速、背中にしょってみると、なんだか大きい。 「だって 6ねんせいに なるまで つかうのよ。」 とお母さん。そうか、6ねんせいかぁ。 うみひこくんが、中に色々入れて、外へ出かけてみると、近所の人たちが声をかけてくれます。「りっぱだねぇ」「かっこいいね」ちょっぴり、おにいさんになった気分です。 「あ、そうだ! 」 うみひこくんは、大事なことを忘れていましたよ……。
新一年生になる直前の、ドキドキとワクワクが入り混ざった、あの特別な期間。新しいことばかりが始まるんですから、当然ですよね。だけど、そんな時に、初めて手にする自分だけの「ランドセル」。その嬉しさに、不安なんて一気に吹きとんでいきます。
中川ひろたか&村上康成の大人気コンビによる、春にぴったりなこの絵本。うみひこくんの張り切る様子に、読んでいる方も清々しい気持ちになってくるのです。 かっこいいね、青いランドセル。そして、がんばれ新一年生!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

ある日、うみひこくんが、ようちえんから帰ってくると、おじいちゃんから、大きなはこがとどいていました。 あけてみると…青いランドセル! かっこいい! さっそく、ランドセルをしょって、外に出たら…? 「ピーマン村の絵本たち」で大人気の、中川ひろたか・村上康成のコンビが贈る、春にぴったりの絵本。 初めてランドセルを手にしたときの、わくわくした気持ちが、あざやかに伝わってきます。 新一年生へのプレゼントにも最適!

中川ひろたかと村上康成のコンビが、新1年生になる喜びを、ランドセルを中心に描いた会心の一冊。
幼稚園から帰ってくると、ぼくに届き物が。
開けると何か変なにおいとあって、臨場感溢れるシーンです。
おじいちゃんから届いたのは、青いランドセル。
一面に大きく描かれたランドセルが、その喜びの大きさを表現しているかのようです。
ランドセルが売れるのは、勿論入学前ですが、同じくらい売れるのは8月だと聞いたことがあります。
何故か?
孫が帰省するのに合わせて、祖父母が購入するからだそうです。
我家では、長男がランドセルを小学校中学年までしか使用しなかったため、とても綺麗だったので、次男にこれで良い?って聞いたのですが、自分のが欲しいとせがまれて、結局購入しました。
それだけ、ランドセルって思い入れがあるものなのでしょう。
お話は、ぼくがそのランドセルにものを一杯詰めて、出かけるシーンへと続きます。
お辞儀して、ランドセルの蓋があいて中のものがこぼれ落ちるというお約束のシーンもあったりして、ぼくの嬉しさがひしひしと伝わってきます。
最後におじいちゃんへの電話で終わるというのも、読後感を一層心地よくしてくれていて、文句なしに楽しめる作品だと思います。
是非、小学校入学前に読み聞かせして欲しい作品です。 (ジュンイチさん 40代・パパ 男の子12歳、男の子6歳)
|