
「ばけばけばけばけ・・・」 舌をかみそうになりながら題名を読んでいるだけで、子ども達はもう嬉しそう。 試しに自分でも声に出して「ばけばけばけばけばけ・・・」あれ? 大きな目玉の可愛い顔に期待しながら中を開くと、 やっぱりふわふわキュートなおばけの子。 美味しそうなぺろぺろキャンディーをなめると・・・あらららら。 今度はいちごを食べると・・・おやおやおや。ページをめくると、ばけたくんがそれはそれは鮮やかに変身していくのです。 次に食べるのはなに? これだけ紹介していくだけで伝わるかと思います。 シンプル明快!とても絵本らしい遊びとユーモア、そして愛嬌に溢れた一冊なのです。 でも油断していると、これがなかなか手強い展開。 作者は今作がデビュー作。一筋縄ではいかない予感を抱かせてくれる期待の新人作家さんの登場に嬉しくなりますね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

★「絵本塾」主催者 小野明さん、増田喜昭さんがコメントを寄せてくださいました!
シンプルは簡単ではない。シンプルは単純ではない。少なくともつくり手にとっては、そうだと思う。 岩田明子さんと矢野アケミさんは、ともにメリーゴーランドの絵本塾にかつて在籍していた。だから、講師として参加していた私は、今回めでたく出版されたこの2作品を、最初のラフからずっと見守るという幸運に浴した。その出版のもとになった最終ヴァージョンへのプロセスを思い返すにつけ、ああ、シンプルって複雑だよなあ、と改めて感じるのですね。 創作においては、多彩で豊かなバックボーンをもっていればいるほど、上がりのシンプルさのエッジがくっきりする。鮮やかになる。しなやかになる。それは絵本のワークショップを20年近く続けてきて得た、確たる実感といえる。 そしてさらに心強いことに、この2作にはユーモアがある。『ばけばけばけばけ ばけたくん』の好奇心のはつらつさ。『ジェリーの あーな あーな』のひかえめなとんでもなさ。その楽しい魅力は、たしかなユーモアに支えられ、より輝く。そしてこのユーモアもまた、多彩で豊かなバックボーンゆえの達成でしょう。いやあ、いいスタートを切れましたね。次作も楽しみだなあ。 小野明 編集者・エディトリアルデザイナー
子どものココロってなんだろう。ちかごろあまりにも大人たちのやさしい言葉の連続で、ほんとうのやさしさが見えなくなってしまうような不安におそわれます。岩田明子さんの中にある、ちょっとイタズラなココロはきっと子どもにつながる道があるのです。 それがカタチになったのが、この『ばけばけばけばけ ばけたくん』でしょう。 次から次へ、いろんなものを食べまくったあげく、ドロンと消えてしまうあたり、さすがです。 それにしても、本として出版された「ばけたくん」はりっぱです。シャンとしてて、かっこいいです。ダミーでみていたときよりずっと白と黒が生きています。 さあ、こんどはぼくたち本屋の番です。子どもたちと楽しみ、いっぱい売ること、手渡すことに専念します。 増田喜昭 メリーゴーランド店主
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おばけのばけたくんは、とってもくいしんぼう。おいしそうなにおいがすると、ふわふわ、ふわ〜りとんできて、パクパクつまみぐい!今日も夜中の台所にやってきました!キャンディー、いちご、スパゲッティー。「いただきま〜す!」するとあれあれ・・・ばけたくんのからだが、食べたものにかわっちゃった!?

この絵本を借りて1週間。
現在我が家でリクエストナンバー1の絵本です!
楽しく読めた絵本でも1週間で返す事がほとんどなのですが、この絵本は久しぶりに2週間ギリギリまで借りる予定です☆
寝る前に限らず、「読んで〜」と息子からも娘からもリクエストがあるのでもう何回読んだだろう??
食いしん坊のおばけのばけたくん、夜中のやってきて台所でつまみ食い。
食べたら化けるばけたくん。
色々な食べ物に化けていくのが楽しいお話です。
テンポがいいので、あれよあれよ〜〜という間に読みきっちゃうので何度読んでも苦痛になりません。
それに加えカラフルではっきりとした絵が楽しさを強調してくれるので、子供たちも1ページ1ページ楽しんでくれます。
子供たち一番好きなのは納豆!
ねばねば、糸をひく様子を見て笑っています。
うちの子、納豆が大好きなんです^^
最後も気に入っています。
でも、「目が消えてない〜!」って毎回つっこんでます(笑)
単純な内容なのですが、うちの子にはすごくウケています♪ (Yuayaさん 20代・ママ 男の子6歳、女の子3歳)
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