
「でも やっぱり、ともだちが ほしい!」
フローラはとても小さな女の子です。たったひとりで、大きな庭の中の小さな家に、暮らしています。 フローラの庭は、花や緑がいっぱいで、仲良しの動物たちもいます。
草花に囲まれて、小さな生き物たちと遊ぶフローラは、一見幸せそうです。けれども、そこにはない何かに、 心の底で気付いてしまったのでしょう。ある雨の日、庭の外に出て、一人歩きながら、思ったのです。 「でも、やっぱり、一緒におしゃべりできる友だちがほしい!」 寂しさが募るなか、庭に戻ると、 木戸のところでフローラを待っていたのは……。 柔らかいタッチで描かれた絵から、フローラの震えそうな心が伝わってきます。繊細で瑞々しく描かれた植物と 小動物たちが、フローラの庭の世界に、読者をひきこむことでしょう。 スウェーデンでエルサ・ベスコフ賞を受賞した期待の画家が、初めて文章も書いた注目の新作です。

一人って自由で気楽でいいけれど、その反面、寂しさや物足りなさもありますよね。
一人の時間が大切に思えるのは、他の者たちとの時間があってこそなのかもとも思いました。
たくさんの動物たちに出会えてよかったね!と思える絵本です。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子10歳)
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