
ある日、いたずら坊主のトン・ウーは、お寺に住みつく蜂の巣を棒でたたきました。 怒った蜂がトン・ウーのところへやってきて……!? 迫力ある絵と楽しいお話、絵本の魅力がつまった1冊。
「緑の地に鈴なりの紅いリンゴを背景に、巨大なハチに追いかけられるトン・ウーという表紙に ひきこまれてページを繰れば、これはまた、まじめくさって座禅するハチ、踊るハチ、色っぽい までに豊かなハスの花も、化け物魚の造形も、イノチ溢れて、民話風な物語と響き合うたのしさ。見ているこちらの表情も、フウム、フムフムと、トン・ウーからハチへ、穴から顔だす龍へと変わりそうな……といううちに、すとんと完結。これぞまさしく絵本の醍醐味でありましょう。 文・絵作者絶妙なコンビによる絵本に乾杯!です。」――児童文学作家 神沢利子


懐かしい雰囲気のあるイラストに惹かれ、手に取りました。
朝早く、寺の手伝いに連れてこられたトン・ウー。
でたらめなお経を唱えながら寺の門をくぐろうとしたところ、蜂の巣をみつけ、「ぽくぽくぽく」と木の枝でその巣を叩いてしまいます。
怒って巣から飛び出した蜂は、何も知らず、トン・ウーに犯人の心当たりを尋ねます。
「ぶずぶずぶず」「ひらりはらり」などなど、擬音が多用されていて、声に出して読みたくなるお話でした。
大勢への読み聞かせにもぴったりだと思います。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子17歳、女の子14歳、男の子11歳)
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